【 朝潮 】
朝潮が防弾板を装着していることは、「日本駆逐艦史」 や 『写真 日本海軍全艦艇史(下巻)』 に掲載されている写真で確認できますが、その装着場所はいずれも羅針艦橋のみとなっています。
写真1(「日本駆逐艦史」より)
■装着個所:羅針艦橋
【 大潮 】
大潮も支那事変時に中国方面で活動していた時の写真が残っており、それが写真2になりますが、鮮明ではなく、防弾板がしっかりと確認できるものではありません。
しかし、朝潮型の羅針艦橋の下半分は窄まっているのに対して、写真1では直線的な影や輪郭が確認できることと、羅針艦橋の窓枠が防弾板を装着していない艦に比べて狭いということから、防弾板が装着されていたと判断しました。
また、防弾板の装着場所も羅針艦橋以外に確認できないため、防弾板を装着した個所は羅針艦橋のみとします。
写真2(『写真 日本海軍全艦艇史』より)
■装着個所:羅針艦橋
参考文献・参考資料
・(2012)「日本駆逐艦史」『世界の艦船』2013年1月号増刊No,772海人社.
・福井静夫(1994)『写真 日本海軍全艦艇史(下巻)』ベストセラーズ.
・大和ミュージアム 収蔵資料データベース(2021.06.13確認).
※大和ミュージアムで公開されている写真の方がもう少し分かりやすいです。羅針艦橋下部に見える横の線は、防弾板を固縛している鋼索と考えられます。
https://jmapps.ne.jp/yamatomuseum/det.html?data_id=104500