研究メモには、直接メインの研究には関係ないけれども、間接的に関係がありそうなものをメモとして、書き留めておく場所です。
メインの研究である「支那事変時の駆逐艦の防弾装置」については、研究する上で2つの軸があると考えており、その1つ目は時間軸です。
時間軸では、支那事変というところで固定して、駆逐艦以外の他の艦では、どういった箇所に防弾板を装着しているのか、どういう経緯で装着しているのかなどを調べることによって、同期間における駆逐艦でも類似するケースがあったのではないかなど、艦種に関係なく共通しそうな情報を収集することが可能と考えます。
2つ目は艦種で、駆逐艦を軸に支那事変前、支那事変後(戦時中)はどこに防弾板を装着していたか、どういった背景があって防弾板を装着するに至ったかを調べることで、防弾板の装着個所を特定する精度を高められる他、支那事変時の防弾装置は他の期間と比べてどういった違いがあるのかをとらえることができるのではと考えています。
また、戦時中の駆逐艦については武装の変遷についても調べ、「防弾板の装着」というのを武装の変遷の一部ととらえることで、武装の変遷にはどういった流れがあるのか、どういうケースがあるのかといった、防弾板にとらわれない幅広い視点で見ることができると考えます。
これら参考になり得そうな範囲を調べた結果、何が得られるのか、あるいは何も得ることができないのかは分かりませんが、仮に何も得られないとしても、この研究の地盤をより強固にすることを目的に、関連する情報をできるだけ把握するために、このメモを残しておこうと思います。
なお、この研究メモはあくまで参考情報として扱うものであるため、調査範囲は原則公開史料、一般書籍の情報でまとめることとします。
そのため、研究メモに掲載している内容は、各観点で正解を追求することを目的としたものではないということを念頭に、参考程度の情報として、見ていただけたらと思います。