若竹型の防弾装置

【 若竹 】

若竹は、写真1にて防弾板の装着が確認できており、羅針艦橋と機銃台の2か所に装着していることが分かります。

写真1-1(筆者所蔵)

写真1-2(筆者所蔵)

■装着個所:羅針艦橋、機銃台

 

【 呉竹 】

呉竹が防弾板を装着していたことは航泊日誌にて確認できます。
航泊日誌から防弾板に関する記載を下記に抜き出します。
——————————————————–
■航泊日誌の記載内容
昭和12年
・8月11日:防弾板装備ス
・8月13日:防弾板収ム
・9月9日:防弾板装備
・12月7日:防弾板撤却ス
——————————————————–
以上のように、防弾板の装着は確認できますが、航泊日誌からだけでは装着位置は不明です。ですが、「駆逐艦の防弾板まとめ」に掲載している表1より、若竹型の防弾板の装着位置は羅針艦橋と機銃台の2か所のため、その両方かどちらかにのみ装着された可能性が高いと考えられます。

■装着個所:羅針艦橋か機銃台、またはその両方

 

【 芙蓉 】

芙蓉が防弾板を装着していることは、下掲の写真2で確認できます。
装着個所は羅針艦橋と機銃台です。

写真2(筆者所蔵)

■3D検証(予定)

■装着個所:羅針艦橋、機銃台


 

【朝顔】

朝顔は、写真3にて機銃台に防弾板が確認できます。
一見、羅針艦橋にも装着されているように見えますが、若竹や芙蓉の防弾板と比較し、長さや数の多さから防弾板ではなく、マントレット(釣床)ではないかと考えています。

写真3(『写真 日本海軍全艦艇史(下巻)』より)

■3D検証(予定)

 

参考文献・参考資料
・各航泊日誌
・福井静夫(1994)『写真日本海軍全艦艇史』ベストセラーズ.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です